マイホームなどの不動産の購入を検討する際、普段はあまり想像しない「もしも」のときにことまで考えておくのがおすすめ。
今回は、共同名義での購入を検討している方のために、共同名義ならではのメリット・デメリットや注意点についてご紹介していきます。
後悔しない不動産購入のために、ぜひ目を通してみてください。
不動産を共同名義で所有する意味とは?メリット・デメリットもチェック!
不動産は、単独名義か共同名義のどちらかで所有するケースが考えられますが、共働き世帯が増えている昨今は、共同名義でマイホームなどの不動産を検討するご家庭が増えています。
そこできちんと知っておきたいのが、共同名義で不動産を購入する際のメリットとデメリット。
共同名義とは、夫や妻などのひとりの名義ではなく複数人の名義で不動産を所有する方法で、夫婦・親子・ビジネスパートナーとの共同名義とするのが一般的になっています。
住宅ローンを利用する場合は、夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けることができたり、相続が発生した場合の相続税が節税できたりと経済的なメリットがあります。
しかしその一方で、離婚の財産分与の際や相続の際に、手続きが複雑になったり思わぬトラブルの元となったりというデメリットも。
メリットが多そうだからと安易に共同名義を利用するのではなく、しっかりとデメリットまで考慮して賢く利用しましょう。
共同名義で不動産を購入するときに気を付けたい注意点とは?
土地・分譲マンション・一戸建て住宅など、共同名義にできる不動産の種類にはいろいろなものがあります。
まず、共同名義で不動産を購入するときに気を付けたいのは、共同名義では不動産購入の際に出資した割合に応じて所有権の登記が必要になる点。
たとえば、実際には夫ひとりの資金で不動産を購入をしたにも関わらずに、不動産の登記を夫婦2人の名義でしてしまうと、夫婦間の贈与があったと見なされて贈与税が課されてしまうこともあります。
また、名義人ごとに持ち分となる割合が決まるため、不動産の売却を希望する際などには個人の判断ではなく、名義人となっているすべての人の合意を得ることが必要となる点にも注意が必要です。
不動産を購入後に離婚や離別などがある可能性は、どんなに幸せなご家庭でもゼロとは言えませんので、きちんとリスクを考えたうえで共同名義にするかどうかを決めるようにしましょう。