「ペット不可」の賃貸物件で暮らしているうちに、どうしてもペットを家族として迎えたいと考えてしまうことはあります。
犬や猫ではなく、音やにおいの心配がない熱帯魚であれば飼っても良いのでは、と考える方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件でペットとして熱帯魚を飼いたいと考えている方に向けて、熱帯魚を賃貸物件で飼っても良いのかどうか、飼うときの注意点などについてご紹介します。
ペット不可の賃貸物件で熱帯魚は飼っても良い?
原則として、賃貸物件に住んでいる場合、熱帯魚などのアクアリウムであっても生体を迎える場合は大家さんに確認を取る必要があります。
またペット不可の物件では、猫や犬だけでなく熱帯魚や金魚まで禁止している物件は少なくないため、注意が必要です。
熱帯魚などのアクアリウムが禁止となる理由には、次のようなものが挙げられます。
床板の損傷や床抜けのおそれ
アクアリウムに使われる水槽は、一般的な60㎝サイズの水槽であっても水を入れると60~70㎏ほどになります。
大型の水槽では100㎏を超えるケースもあり、水量の重量によっては床板の強度をオーバーして損傷させてしまう危険性があるでしょう。
とくに、大型の水槽を置く場合や木造住宅に住んでいる場合は床抜けの心配があるため、注意が必要です。
アクアリウムの湿気が室内を傷める
水槽を部屋に置くことで、部屋に湿気が充満してカビが生えたり、建材が傷んだりすることが予想されます。
室内に悪影響を与えることを理由に、ペット不可を選択する大家さんは少なくありません。
賃貸物件でペットとして熱帯魚を飼うときの注意点とは
賃貸物件でペットとして熱帯魚を飼うときには、起こりうるリスクや注意点を考慮したうえで飼い始める必要があります。
たとえば地震などの災害時には、大きな揺れによって水槽が倒れて割れると水漏れにつながり、大規模な修繕費がかかってしまいます。
水槽からの水漏れは火災保険の補償にも含まれていないことがほとんどなので、自費で支払う必要があることをあわせて知っておきましょう。
また、先にご紹介したような床抜けや床の損傷が起きたときに、どのような対応を取る必要があるのかなど、予備知識が必要です。
ペット不可と規定されている物件では、大家さんがどこまで禁止しているのかわかりません。
ペットの可・不可にかかわらず、希望するペットを飼っても良いのかどうか、事前に管理会社や大家さんに確認することをおすすめします。